シシ七十二候代表・西村玲子による書籍です。
ニホンミツバチをはじめとした、
いろいろな生き物たちとの物語に足を踏み入れてみてください。
"何かを食べながらこちらを興味津々でうかがっていて、わたしは窓越しに猿の群れを見ているつもりですが、もしかすると、わたしが動物園の動物のようにサルに見られているのかもしれない。”
━━━Biophilia.No.0 P60より
表紙のロウ引きから、製本まで
一冊づつ手作りで作っております。
和紙をミツロウでロウ引きし表紙としました。
日本古来の和綴じ(わとじ)本を参考にして、アレンジしております。
ロウ引きも手作業で行っておりますので
ロウが濃い所薄いところがあり、全く同じ仕上がりのものはございません。
お手元に届いた一冊の、個性をお楽しみください。
丁寧に扱っていただければ読み繋げていただけるかと思います。
長い年月ととも趣のある一冊として、
ご家庭にお招きいただけたら 幸いです。
Biophilia,No.0 / ばいおふぃりあ 第0候
著者 ReikoNishimura 西村玲子
2005年からはじまった、著者とニホンミツバチと、その周りの小さな生き物や動物たちとの暮らしを綴った物語。 そこから学んだことは、「わたしは何も知らない」ということであった。日本の田舎に生まれ育ち暮らす著者の視点は、誰もが見向きもしなくなってしまった、小さな小さな世界で起こる優しくも厳しく、かわいらしく、淡々とした生き物たちの姿を、素朴に著した一冊である。人間の中にある先天的な、生物や生気に引きつけられる心理的傾向を、著者の言葉として記しながら、あくまでも「素人」というスタンスで、現代の人々の様々な思考に刺激を与えられるかという著者なりの試みでもある。多くの人々が倫理的には良い方向を向きつつも、いったいその「良い方向」がどのあたりの視点で見ているかによって、全く、あるいは少しのズレが生じるのではないかという著者なりの問題提起に挑んだ作品。
A5サイズ / 76ページ